2013年10月30日水曜日

鴨川ホルモー

今更ながら…。
ホルモォォオオオオオオオ!!!

と言う事で、万城目学のデビュー作『鴨川ホルモー』
サイコーにおもしろかった!
読もう読もうと思いつつ全然手を出していなかったけど、図書館で返却されたばかりの本を見つけ借りてきた。
プリンセス・トヨトミもおもしろかったけど、それとは違う面白さ。
馬鹿馬鹿しいんだけど伏線やらの外堀はちゃんとしてるので、読んでいて飽きない。
突き抜ける馬鹿面白さと、主人公の心情描写の面白さが上手くマッチして、気持よくニヤニヤ出来た(笑)
これは必然的に『ホルモー六景』も読まないといかんな。
そして映画も観ないといかんな!

鴨川ホルモー (角川文庫)鴨川ホルモー (角川文庫)
(2009/02/25)
万城目 学

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2013年10月28日月曜日

映画 そして父になる

そして父になるを観てきました。
オシャンティにレイトショーで(デジャブ)

未婚の二人がお父さん役をやるってことで話題になったこの作品。
やっぱり気になるのは、この二人のお父さんっぷり。

ザックリ二人のお父さんの感想を書くと、
福山雅治がお父さんってのは、違和感バリバリあるけど役にはハマってた。
お父さんに成りきれてないお父さんってのが、この映画の役に上手く合致していた。
リリー・フランキーがお父さんってのは、違和感もなく役にもハマってた。
どこかいい加減な感じのお父さんキャラクターが、これまた上手く合致していた。
二人の子育てしてない感が微妙な違和感になりつつも、この映画の本質を崩すものではないのでストーリーに入っていける。
最終的には違和感のないお父さんになっていたので、見方を変えればお父さんになっていく成長過程を楽しめるかも。

この映画の本題、子どもの取り違え。
よくある設定なのかもしれないけど、先入観なしで観てみたつもり。
どうして取り違えという事故(事件?)が起きてしまったのか。
そこの動機付けがいまいち弱かった気がする。
まぁサスペンス物じゃないから弱くていいんだけど、もう少し掘り下げてくれてもよかったかな。
あと、終わりの弱さに肩透かしを喰らった感じになったけど、これはこれでその後の家族の顛末を想像させる、いい終わりだったと時間が経つごとにそう思う。
要するに、あと30分くらいは観たかったって感じ。
物足りないってのとは違うんだけど、もっと深く入り込みたい!って観終わってすぐに感じた。

家族が家族になる。
絆の物語。
面白いので是非。

そして父になる DVDスペシャル・エディションそして父になる DVDスペシャル・エディション
(2014/04/23)
福山雅治、尾野真千子 他

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2013年10月24日木曜日

6TEEN

4TEENの二年後の話。
中学の仲良し4人組が高校一年生に。
しかも全員ばらばらの高校へ。
前作同様、青春キラキラで読んでて羨ましくなるばかり。
自分が若返ることは出来ないけど、たまにはこういう青春モノ読んで、気持ちだけでも若返ろ(笑)

6TEEN (新潮文庫)6TEEN (新潮文庫)
(2012/06/27)
石田 衣良

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2013年10月20日日曜日

告白

何年か前に映画は観た。
衝撃的な映画だった。
あまりの衝撃に映画で満足してた。
と言うより、当分触れたくないぐらい心が疲れた。
なんとなく避けてきてたけど、(自分の中での)本屋大賞シリーズ月間ということで原作を読んでみることに。

これまた衝撃的な小説だった。

死にゆく夫との間に出来た愛娘を殺された教師の復讐劇を、語り手が次々と交代してくスタイルで色々な角度から魅せる。
映画が原作のまんまなので、映画のラストシーンまで鮮明に思い起こされた。

おもしろかった。
ただ、もう一回映画版を観たいかと聞かれたら、当分触れたくないって答えてしまうくらい心が疲れた(笑)
何年か後に観ることにしよう。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
(2010/04/08)
湊 かなえ

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2013年10月19日土曜日

映画 陽だまりの彼女

映画 陽だまりの彼女を観てきました。
オシャンティにレイトショーで。

原作読んで面白かったから映画観る。ってのは久しぶりだから、ちょっと身構えてしまった。
「原作との違いを見つけ出してやる!」って意識しないように意識しすぎてしまったって感じ。
もっと素直な心で観ないとね。難しいだろうけど(笑)

原作と違うからって、原作厨みたいに「こんなヤツ原作じゃ…」「原作のこの部分を…」って事を言うつもりも無く、映画版は映画版ですごく面白かったんです。いい映画だと思います。
最終的なオチの細かい所が違ってても、原作同様感動してホロリと泣けます。

原作読んでれば彼女の秘密をすでに知った状態で観るから、この作品の醍醐味を味わえないんだけど、逆に知ってるからこそ細かい伏線を楽しめた。
そうそう、このアレがあーなってアレに繋がるんだよウンウン…みたいな(笑)

で、映画の感想。
映画のディテールを書くと、もろネタバレになるので書けませんが、上野樹里は可愛くて、松潤はイイ男で、幸せそうな二人を見るとこっちも幸せ&ニヤニヤ。
単純に「こういう事したい!」ってなったわ(笑)
この小説の醍醐味である「王道の純愛モノと思いきや、ミステリー?悲恋モノ?ファンタジー?」(これは小説の帯にも解説にも載ってるのでネタバレにならないでしょ?)はしっかり生かされ、二人の醸しだす陽だまりの空気が観ていて気持ちよかった。
衝撃の事実に心動かされること間違いなし!

小説読んでからでも充分楽しめる映画なので、ぜひ小説・映画の両方共楽しんでみて下さい。

ただ、リア充はホクホクし、非リアは身悶えるだろうけどな!
陽だまりの彼女 DVD メモリアル・エディション 初回限定生産(本編DVD&ビジュアルコメンタリーDVD&特典映像DVD付き3枚組)陽だまりの彼女 DVD メモリアル・エディション 初回限定生産(本編DVD&ビジュアルコメンタリーDVD&特典映像DVD付き3枚組)
(2014/04/16)
松本潤、上野樹里 他

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2013年10月17日木曜日

博士の愛した数式

第一回本屋大賞受賞作品と言う事で、期待通りの面白さだった。
アッと驚く展開もドキドキする展開もないけど、
博士と家政婦とルートの愛の物語に感動した。
いい作品でした。
映画も観てみよ!

博士の愛した数式 (新潮文庫)博士の愛した数式 (新潮文庫)
(2005/11/26)
小川 洋子

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2013年10月16日水曜日

4TEEN

石田衣良さんの作品は大泣きした美丘以来。
美丘とは全く違う方向性の、感動する作品だった。

読んでいて清々しい気分になれるストーリー。
4人の14歳の友情がとても美しく、自分が14歳だった頃を思い出そうとするが、ここまでキレイな14歳じゃなかったな(笑)
自分の頃とのギャップに嫉妬しつつも、終始おもしろかった。
是非16歳になった四人のストーリーも読んでみたい。

4TEEN (新潮文庫)4TEEN (新潮文庫)
(2005/11/26)
石田 衣良

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2013年10月12日土曜日

黒猫館の殺人

「館シリーズ」六作目 『黒猫館の殺人』です。

これも最後の種明かしに度肝を抜かれた。

読んでる最中に感じる違和感。
読み続ければ続けるほど深まる違和感。
この違和感をちゃんと説明できない違和感。
そして最後に、そのいろいろな違和感をきれいサッパリ壊してくれる。
悔しいけど気持ちいい。
次の館が超長編っぽいので、図書館で予約する前に、調子に乗って借り過ぎた本と調子に乗って買って積んである本を先に消化していこう!

黒猫館の殺人 (講談社文庫)黒猫館の殺人 (講談社文庫)
(1996/06/13)
綾辻 行人

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2013年10月9日水曜日

永遠の0

前評判通りの名作。
これほど心を揺さぶられるとは思ってもいなかった!

図書館で貸出予約をしていたけど、あまりに多い予約待ちの数と、映画化された「永遠の0」が12月に公開されると言う事で、買って読むことに。
ジェノサイド」の時も同じこと思ったけど、もっと早くに買って読んどけばよかった。
とにかく面白く、感動する。

零式艦上戦闘機。通称「零戦」を中心に紡がれる愛の物語は、「戦争を知らない子供たち」の心の奥底にグサッっと突き刺さった。
戦争の愚かさ、日本人の愚かさには、ものすごく胸糞悪い気分にもなった。
命令されて死んでいく者達の葛藤や無念さに心が締め付けられた。
残された同僚たちのためにも、笑顔で飛び立っていく特攻兵の気持ちを想像すると、涙を抑えることはできません。

まだ読んでいないのなら、ぜひご一読を!

早く映画館で観たい!

永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

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2013年10月8日火曜日

映画 謎解きはディナーのあとで

観た映画も備忘録代わりに書いてこ。
と言う事で、先日謎解きはディナーのあとでを観てきました。

「悪夢ちゃん」以来、北川景子にハマった長女が映画を観たいと言い出した。
「悪夢ちゃん」と言えば、ももクロの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」が主題歌となり、しおりんが夢獣の声優に挑戦すると(ごく)一部で盛り上がったドラマですが、もちろん録画して観ていた我が家。
きっかけはどうであれ、今まで映画といえばプリキュアシリーズばかりだったので、こんな事からも子どもの成長を感じたりして。

で、肝心の映画の内容ですが、そもそも小説からドラマ化、そして映画化されたこの作品。
恥ずかしながら小説すらまだ読んでいなかったため、定番のやりとり(「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」とかのくだり)くらいしか事前情報が入っておらず、いささか不安を抱えながら映画鑑賞に挑んだのでした。

事件の再現とかで出てくる名探偵コナンで言うところの黒タイツのCGの不自然さや、竹中直人のしっくりきてない感や、桜庭ななみの口パクっぽさなど、突っ込みどころは多かったとは言え、豪華客船や海外の世界観、アメコミ風の演出などのエンターテインメント色は観ていて楽しかった。
ただ、ドラマ版好きの人向けの映画かな?って印象。
原作好きの人にはどう映ったんだろう。
その辺は一度原作読んでみて判断してみよう。
推理小説好きには若干物足りないだろうな。
うん、どっちにしても一度は原作読んでみよう。
積んである本を見ると、当分先になりそうだけど…。

映画 謎解きはディナーのあとで DVDプレミアム・エディション映画 謎解きはディナーのあとで DVDプレミアム・エディション
(2014/02/19)
櫻井翔、北川景子 他

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2013年10月2日水曜日

陽だまりの彼女

子ども達と映画(謎解きはディナーのあとで)を観に行った時の劇場版の予告で気になったので読んでみた。
果たして彼女の秘密とは…。

帯にあるように、最初は恋愛小説、しばらくするとミステリー要素があって、悲恋モノかと思わせといて最後はファンタジー?
まさしくその通りで、かつ期待を裏切らない面白いストーリーだった。
これは泣けます。心をギュッと鷲掴みされます。
そして、心温かく笑顔になれます。
来週末公開の映画を楽しみにしておこう。

陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)
(2011/05/28)
越谷 オサム

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