2013年5月25日土曜日

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

是非読んでほしい。
興味があるなら貸します。だから一度読んでほしい。
天皇の話とか神話の話とか、合う合わない有ると思います。
けど、つまらない本ではないので一度読んでみて、それで判断してほしい。意見も聞いてみたい。
そんな本。

僕はこの本を読んで「日本人で良かった」と思うことが出来ました。

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
(2010/12)
竹田 恒泰

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2013年5月20日月曜日

ユリゴコロ

大藪春彦賞受賞作品で本屋大賞ノミネート作品、というだけあって面白かった。

独特の世界観と、ミステリーの気味の悪さと、驚愕の結末が上手く融合していて、ものすごく惹きつけられた。
たくさんの人が理不尽に死んでいき、吐き気のする気持ち悪さが相変わらず満載で、相変わらず途中で読むの止めようかと思わされる。けど、そんな事全部吹っ飛んでしまうような最後には驚かされた。
見たことのない愛がある。今まで見た種類の愛とは違う。
上手く言えないけど、感動した。そして呆然とさせられた。
文庫版が出たら買おう。

ユリゴコロユリゴコロ
(2011/04/02)
沼田 まほかる

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2013年5月13日月曜日

レインツリーの国

図書館戦争シリーズの第二巻「図書館内乱」の作中に出てくる本が、本物の本として登場。って謳い文句がついているこの小説。
しかし、決して図書館戦争シリーズのヒットに便乗して出したいい加減な小説ではなく、しっかり面白く、考えさせられる深いテーマの作品で、しかもそんなに長編って訳でもなかったので一気に読了。面白かった。

「聴覚障害者と健聴者の恋」という難しい問題ながら、ひたすらに暗くならない微妙なバランス感覚が、読んでいて気持ちが良かった。
気付かされる所もたくさんあったし、ニヤニヤさせられる所もたくさんある。
有川浩さんの書く恋愛は、とても気持ちのいい恋愛で好き。

「スワンソング」で打ちのめされた心が、ポッと暖かくなりました(笑)

レインツリーの国レインツリーの国
(2006/09/28)
有川 浩

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2013年5月12日日曜日

スワンソング

終始重い空気いっぱいの作品。
しかし、ただ暗くネガティブな作品というだけでなく、登場人物たちの行動や思いが「境界性パーソナリティ」の典型的なタイプで、とても興味深く読んでいられました。
頭の中では思い当たるフシがあったりで苦くも甘酸っぱくもあり、それでも幸せにも感じた。
ただ、その幸せなイメージ(妄想?)を持ちながらも最後に向かって読み進めていったのですが、淡い期待も虚しく見事に裏切られ、辛く、切なく、涙が…。結局号泣。

大崎善生さんの作品は「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」と読んできましたが、一貫して心に響いてくるのは過去への向き合い方。
過去の自分が今の自分を作っていて、変えることの出来ない過去に人間は影響を受け続けるのだ。しかしそこに後悔や悲観的なメッセージはなく、それを反省して生かして苦しみながら今を作り上げていく人が美しい人である。というメッセージ。
「パイロットフィッシュ」で受けたインパクトが先入観を生んでいるのかもしれないが、そんなメッセージを感じながら読んでいました。

最後のパートの手前まで「辛い思いをして読んだ時間を返してくれ!」と言いたくなる重さだったけど、そうではなかった。
それとはまた違う重さと美しさがあった。

スワンソング (角川文庫 お 49-6)スワンソング (角川文庫 お 49-6)
(2010/06/25)
大崎 善生

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2013年5月9日木曜日

阪急電車

なんて幸せ溢れる小説なんでしょう。
阪急電車今津線の乗客たちによる群像劇。
テンポよく進むストーリーに引き込まれ、あっという間に読了。
もっと読んでいたかった。名残惜しい。
いつかこの本片手に今津線に乗ってみよう。
と色んな感情が沸き上がってきた。

本当は「県庁おもてなし課」の方を買おうと思ってたんだけど、映画観たばっかりだったので衝動買い。
映画版を先に観てからだったので展開が分かっているんだけど、映画も小説もどちらもそれぞれ良さがあって、どちらも心温まるいい作品でした。

阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
(2010/08/05)
有川 浩

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2013年5月7日火曜日

日々是好日

過去は過ぎ去ったものであり、もう存在しない。
未来はまだ現れていないのだからわからない。
過去の栄光を追ったり失敗を悔やんだりしても意味がない。
未来について心配しても仕方ないし、何かを願っても期待どおりにはならない。

過去や未来に囚われず、いま何が起こっているかを正しく観察し、動じることなく、怠らず、いまこの瞬間に行うべきことを実践しなさい。
そうすれば心を煩わされることなく、解放された心で生きていられます。(ブッダ)

「いま、ここ」に集中し、自分の力で「今日はよい日でした」と言えるような生き方をしなさいという意味。だそうです。

2013年5月5日日曜日

プリンセス・トヨトミ

手元にあったのに積んでいたのをGWを利用して読了。

最後の、旭が言う母から受け継がれた言葉
「男はとにかくアホな生き物やから、(中略)見て見ぬふりをしてあげなさい」
「男が何かアホなことやってるらしいけど放っとこ」
がとても後味の良い、気持ちのいい言葉。

いつまでも虚勢を張り続けたい男という生き物。
そんな男達を、優しく、少しあきれた感じで包み込む女達の優しさ。
いつの時代も、いつまで経っても、女性の掌の上で転がりまわる男達の面白さ。
ほんの1ページの一言に、著者の伝えたいことが詰まっているような気がした。
物語の本筋とは外れているような、けど、それが本筋のような。
そんな旭の言葉が印象深かった。

とても面白い小説だった。

プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
(2009/02/26)
万城目 学

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2013年5月4日土曜日

スモークチーズ作り

やると言ったからにはやってみよう。って事でダンボール燻製器でスモークチーズ作り。
Amazonや仕事のダンボールが余ってたので、適当な大きさのを見繕って工作開始。

取り敢えず今回使ったのはこのAmazonのダンボール。
網を差し込む穴を開けて、どうせだからと二段にしてみました。


いろんなサイトを見て回ってたら、風で動いてダンボールが燃える事もあるらしく、重しを乗せれるように足をつけて蓋も付けて…

なかなかスマートでいいんじゃないでしょうか。

という事で、網の上にチーズ(雪印ファミリアチーズと6Pチーズ)を乗せて…


下段に溶けにくいであろう大きめのファミリアチーズを…


上段は6Pチーズを…


バーベキューで使ったバーナーを引っ張りだして、さくらのスモークウッドに火をつけてダンボール燻製器ごとかぶせます。
んで、風で動かないようにダンベル固定。


スモークウッドがなかなか長い時間燃え続けてたので、2時間で出来上がる予想を上回り、待つこと4時間…

いい色が付きました。


匂いもいい感じ。


色がまんべんなく付くように途中で裏返したりするやり方も有るみたいだけど、スモークの熱で柔らかくなったチーズを裏返すようなスキルはまだ持ちあわせていませんので割愛。
初めてにしては上出来ではないでしょうか。
とは言え、この後ラップで巻いて冷蔵庫に一晩休ませなきゃいけなくて、味の方は成功なのかどうか未知数です。
味に関しては毒見係と味見係の口に入ってからまた書こうと思います。

何より楽しかった!

2013年5月3日金曜日

マル

自分を見失いそうな時、人差し指と親指でマルを作って、先生のあの言葉を思い出す。

人間はどこまで行っても一つのマルのままでいないといけない。一人一人のマルがあって、マルとマルが寄り添う事はあっても、相手のマルを自分のマルに取り込もうとしたり、逆に相手のマルに入り込もうとしてはいけない。自分のマルと相手のマルを同一視しない事が正しくスマートで穏やかなのだと。
本来重なることの無いはずのマルを重ね、それが本来の姿のように剥がされ別れるときに、自分を大きく傷付ける事になる。
自分は自分、他人は他人。
相手のマルと重なることで自分のマルの価値が上がる事は無い。自分のマルは自分で磨き、大きく輝かせないといけない。

先生、まだまだ上手に出来ませんが、先生からもらった言葉は宝物です。日々精進。