最後の、旭が言う母から受け継がれた言葉
「男はとにかくアホな生き物やから、(中略)見て見ぬふりをしてあげなさい」
「男が何かアホなことやってるらしいけど放っとこ」
がとても後味の良い、気持ちのいい言葉。
いつまでも虚勢を張り続けたい男という生き物。
そんな男達を、優しく、少しあきれた感じで包み込む女達の優しさ。
いつの時代も、いつまで経っても、女性の掌の上で転がりまわる男達の面白さ。
ほんの1ページの一言に、著者の伝えたいことが詰まっているような気がした。
物語の本筋とは外れているような、けど、それが本筋のような。
そんな旭の言葉が印象深かった。
とても面白い小説だった。
プリンセス・トヨトミ (2009/02/26) 万城目 学 商品詳細を見る |
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