2014年9月29日月曜日

ソウルケイジ

BOOKOFFの100円コーナーに並んでたから、続きの「シンメトリー」「インビジブルレイン」と合わせて購入。
びっくりするくらいサラッと読めちゃった。

前作ストロベリーナイトよりはグロさが軽減されてて少しは読みやすいかな(グロいところはグロいけど)。
姫川シリーズにハマった方ならオススメです!


骸の爪

背の眼に続く、真備シリーズ第2弾です。
面白くて引き込まれて、あっという間に(…とは言えそこは秋の夜長、ガッツリ夜更かししましたが)読み終わっちゃいました。

小説家の道尾が、取材に訪れた仏像の工房で聞いた不思議な言葉。
翌朝、工房の一人が行方不明になり、不思議な言葉の事を工房の者達に聞いた途端、工房を追い出されてしまう。
霊現象探求家の真備を連れて再訪すると…。
その先はご自身の目で。


2014年9月24日水曜日

あの日の僕らにさよなら

元カノの名前をググる。
そこで目にしたのは…。

女々しい男なら一度はしたことがありそうな、苦々しいようなくすぐったいような物語の始まりに心掴まれ、スイスイ読み進められる読みやすさ。
過去へのこだわりがスッと消えるような、清々しい読後感。
若干登場人物たちにイラッと来ますが、全体を通して面白かったです。


2014年9月22日月曜日

果てしなき渇き

映画の予告で興味が湧いたので読んでみました。
登場人物の全員が全く共感の湧かないヤツらだらけで、しかもスッキリしない終わり。
そんなにめちゃくちゃ悪いってほどでもないけど、人に勧められるほど良くはない。
『このミステリーがすごい!』大賞受賞に安心して購入したけど、ただのサスペンス。
「発端の不可思議性」「中途のサスペンス」「結末の意外性」の最後が弱いため、見事に肩透かし食らっちゃいました。

そろそろ賞モノに逃げるという安直な本の選び方を考えなおさなくちゃなぁと、ちょっとした教訓になりました。
その二日後、懲りずにBOOKOFFで古本を買い漁ったんですけどね。

2014年9月10日水曜日

春から夏、やがて冬

葉桜の季節に君を想うということ』の歌野晶午さんの作品。
帯に「葉桜~」と書いてあったため、思わず手にとってしまった。

「葉桜~」ファンにしてみたら、正直言って拍子抜けといった感じ。
全然毛色が違うのに、帯に「葉桜~」って書いちゃダメでしょ。

ミステリなんだけど、トリックにこだわったミステリではなく、人間模様や感情が複雑に絡み合ったミステリ。
朝までテンションが低空飛行するくらい、重く辛いラスト。
想像してたのとは全く違ったが、それでも満足でした!

ただただ帯や「葉桜~」という宣伝文句に引っかからないようにしてもらいたいな。
いい作品なのに、無駄な先入観の植え付けが足を引っ張ってる。

余談だけど、この後読む予定で買った「果てしなき渇き」も重そう。
嫉妬と葛藤でグチャグチャしている最近の自分の心を反映させたような本のチョイスだな(笑)


2014年9月8日月曜日

獣の奏者 Ⅲ探求編 ・ Ⅳ完結編 ・ 外伝 刹那

獣の奏者Ⅰ闘蛇編から外伝 刹那まで、5冊2334頁を3週間かけて読破!
ホント面白くて、あっという間の5冊でした!

この探求編と完結編も装丁が美しい!外伝の装丁も美しいですが、二冊合わせて並べた時の美しさと言ったら…。

そしてこの美しい装丁が、読了後意味のある物だった事に気づき、改めて感動しました。

肝心の内容はと言うと、Ⅰ・Ⅱの前編がエリンと王獣達の未来を想像させ、期待を持たせるような物語になっていますが、このⅢ・Ⅳの後編は、エリンの逃れられない運命、絶望に近い未来に世界が突き進んでいく、重めの物語が続きます。
読後感はズーンとしますが、ただただ重いだけじゃなく未来は…っと、この先はぜひ本編で(笑)

「児童文学ではない」と著者が言うとおり、大人が楽しめるファンタジーです。
勿論、子どもでも読めるファンタジーです。

まずⅠ・Ⅱを読んで、面白かったらⅢ・Ⅳも読んで、ハマったんなら外伝まで、ぜひ読んで欲しい物語です。