2012年7月31日火曜日

僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)

楽しくて、悲しくて、美しい。一気に読んでしまった。

許されない恋なんだけど、希望を持てる。
切ないけど、何となく大丈夫と思えるような希望。

不倫という本来ドロドロしてそうな題材なのに、二人の恋がとても爽やかで未来を感じさせる。
そしてそれが、より一層二人の距離を意識させる。
だけど、二人が決める決断に嘘はないだろうし、きっと大丈夫と思える。

その後の二人の決断を知りたいような、知りたくないような。

とても面白い物語でした。

僕の好きな人も、よく眠れてますように。

僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)
(2011/01/25)
中村 航

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2012年7月30日月曜日

MOMENT (集英社文庫)

想像してたのとはちょっと違った。
死を直前にした患者が「必殺仕事人」に依頼する仕事の内容が、思いのほかディープだった。

もちろんこの後の「WILL」もゲット出来たので続けて読もう!と思ったら、永源寺に忘れてきちゃったので一旦おあずけ。

感動とか涙と言うよりは、死の直前に現れる人間の本性に深く考えさせられる本だった。

MOMENT (集英社文庫)MOMENT (集英社文庫)
(2005/09/16)
本多 孝好

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2012年7月23日月曜日

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

続けざまに読了。

割りと短篇だったので、アポの谷間に読んでたらすぐ読み終わった。

帯の煽りの通り、最後の3ページは涙腺を刺激された。
「何でも自分で決める。そしてそれをやり遂げる。」という魔女の修行を続けていくうちに、生命力を回復していき成長していく少女。
そして、魔女との永遠の別れ。
ウルウルしちゃいましたよ。
自分で決める魔女の生き方は、これからの自分の人生を考え直させられるようなスパイスになった。すごく良い話だった。

自然の中で暮らしたい!!

西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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ただ、主人公の少女の名前が個人的にどストライクすぎて、色んな意味でドギマギしながら読んだのは内緒である。

終末のフール (集英社文庫)

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。

全人類に平等に残された時間。
その残された時間で人々は何を想い、どう生きるか。

全八篇の短篇集で構成されており、同じ街に住む、異なる主人公たちの、それぞれの幸福を描いたフィクション小説。

自分だったらどうしただろう。
パニックになって自暴自棄になって、早死する一員となるだろうか。
毎度のことながらケ・セラ・セラで、今よりもっと自分の楽しみを追求できているだろうか。
そんな「明日世界が終わるとしたら…」的な、if~の世界に自分を投影してみるのも、自分を見直す為にも、たまには必要なのかもしれないです。

心のリフレッシュになりました。

終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
(2009/06/26)
伊坂 幸太郎

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2012年7月20日金曜日

彼女は存在しない(幻冬舎文庫)

新聞の広告欄で煽られてたので、古本屋でゲット。
久しぶりに叙述トリック。やっぱり叙述トリックは面白い。

叙述トリックだと分かってて身構えながら読んだけど、最後のドンデン返しにはいつも感動させられる。

個人的には「ハサミ男」や「ルームメイト」の方が好きだけど、コレはコレで凄く面白かった。
ちょっと最初から読み直してきます。


彼女は存在しない (幻冬舎文庫)彼女は存在しない (幻冬舎文庫)
(2003/10)
浦賀 和宏

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2012年7月1日日曜日

対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門 2回目

前回読んだときは、ちっとも理解できなかった。
時間かかったけど、なんとなく理解できたかな?ってくらいに読めた。

自己と対象、container-containedの概念。
もっと深く考えてみたい。
頭の訓練みたいになってきた。

対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門
(1996/03)
松木 邦裕