2014年2月25日火曜日

魔性の子 十二国記

十二国シリーズの最初の作品を今更ながら読了。

順番が前後したと思いきや、奇跡的にちょうどいい順番で読んだようです。
むしろ、この作品から読み始めてたら何も面白くなかったんじゃないかと不安にもなる。
だって、ただでさえ意味の分からない異世界の設定が、エンディングを迎える直前に少しだけ垣間見える。という不親切設計。
しかも、刊行当時はシリーズ物という事も発表されてなかったらしいし、つくづく奇跡的にちょうどいい順番で読んだのだと気付かされました(邪道なのかもしれませんが…)。
外伝的扱いの作品と言われてるようですが、外伝が一番最初に刊行される不思議なシリーズです。

という事で、先日の風の海 迷宮の岸 十二国記で登場する泰麒の物語。
「風の海~」で出てきたモノ達がホラーチックに書かれていますが、一種の種明かし後の読書になるんだろうけど、それはそれで面白く、また、飽きることもなく読み続けられた。

このシリーズを読むのは長丁場になりそうなので、そこそこのペースで図書館にお世話になろう。
積読本が溜まりに溜まってるからなぁ。

魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)
(2012/06/27)
小野 不由美

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2014年2月24日月曜日

風の海 迷宮の岸 十二国記

先日の月の影 影の海 十二国記につづきまして、十二国シリーズの続編。

時系列的には「月の影~」の前の物語なので、正確には続編ではないですが、元々この十二国シリーズは執筆順と時間軸が前後するものだそうです。
しかも、何やらその前に執筆されている「魔性の子」が、外伝にして始まりの物語だそうで、その辺がこんがらがった状態で読んでますが、特に迷子になることもなく読み進めて行けます。
こんがらがってるけど、迷子にはならないです。
そもそも異世界の設定が現実離れしまくってるのに、それでも迷子にはなりません。
それくらい、凄く読みやすいし没頭もできる。
読ませ方が上手いんでしょうか?
最初の意味不明な設定もすぐに馴染む。

表紙絵への抵抗感は変わりないけど、それで敬遠してたら勿体無いくらい面白い物語だと思います。

風の海 迷宮の岸  十二国記 (新潮文庫 お 37-54 十二国記)風の海 迷宮の岸 十二国記 (新潮文庫 お 37-54 十二国記)
(2012/09/28)
小野 不由美

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2014年2月21日金曜日

映画 キツツキと雨

先日観た南極料理人に続き、沖田修一監督作品キツツキと雨を観ました。

観おわった瞬間に沖田修一監督のファンになってました!
これは良い映画、凄く。
公式サイトにネタバレに近いくらい(と言うか完全にネタバレしてるよ、公式サイトで)詳しい内容が載ってますが、とりあえずそこは我慢!
スルーして本編を観て下さい!
ただ、そこに書いてあるように、観た後に予告編をみると笑いあり感動ありの本編を反芻できて再度ホッコリできます。

ジャケットの二人が並んで座っている写真を見るだけで、自然と笑みがこぼれるくらい面白かった!
DVDのリンクを張ってありますが、ブルーレイで買ってしまいそうです。

キツツキと雨 通常版 [DVD]キツツキと雨 通常版 [DVD]
(2012/07/20)
役所広司、小栗旬 他

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2014年2月18日火曜日

偉大なる、しゅららぼん

関西三部作の鴨川ホルモー鹿男あをによしプリンセス・トヨトミに続き、滋賀県を舞台とした偉大なる、しゅららぼん
映画公開間近という事で読んでみました!

琵琶湖畔の街に住み続け、反目しあう日出家と棗家。
両家が受け継いでいる特別な力を巡る争いに新たな敵が現れる!

相変わらずの万城目ワールド全開です!
最初は意味不明なやりとりが続いて置いてきぼりを食らいそうになるけど、登場人物たちの憎めないキャラに吸い寄せられるような魅力があり、奇想天外な万城目ワールドに入り込めたら、凄く楽しめる作品です。
万城目学さんの作品すべてに言えるのですが、毎回毎回その発想力に驚かされます。
そして、なんとなくその地に行ってみたくなる感じが好きです。
先週大阪城を見た時に思わず「あぁ、このお城の…(ニヤニヤ)」となってしまったのは、万城目ワールドを味わった者の当たり前の反応でしょ!

もちろん映画観に行きますよ!
だって主題歌ももクロですもの!!

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)
(2013/12/13)
万城目 学

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2014年2月10日月曜日

ジーン・ワルツ

正常分娩で生まれてくることを当たり前かのように考えていたが、それは大きな間違いで、ただでさえ正常分娩は当たり前ではない上に、受精・着床するまでに天文学的確率を経て授かった命なのだと、生命誕生の奇跡を思い知らされた。
手の届く範囲にいる人たちへの感謝を忘れずにいようと、改めて心に刻みました。

地域医療の抱える問題が大きなテーマなんですが、勉強不足でした。
当たり前ですが、自分の身に降りかかってくる問題なので、しっかり勉強しないといけないですね。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)ジーン・ワルツ (新潮文庫)
(2010/06/29)
海堂 尊

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2014年2月6日木曜日

麒麟の翼

テレビで阿部寛やら新垣結衣が出てる映画をチラ見したことはあって(ちゃんとは観ていない)、その程度だけど知っていた物語の原作を見かけたので思わず借りてみました。

色々な伏線が重なって起こった殺人事件。
読み進めていく内に解き明かされていく、複雑な事件のシナリオ。
被害者と被疑者の為に全力を捧げる、主人公の加賀恭一郎の熱さ。
読み応えのある面白い小説でした!

麒麟の翼 (特別書き下ろし)麒麟の翼 (特別書き下ろし)
(2011/03/03)
東野 圭吾

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2014年2月4日火曜日

月の影 影の海 十二国記

上下巻を二日で読みきっちゃうくらい面白くてハマった、異世界ファンタジー物。
正直、タイトルと表紙の絵から違和感を感じていた。
なんちゅうか子ども向け?みたいな印象。
子ども向けファンタジーなのかなって。
そんな高を括りながら、新潮社の「ワタシの一行」での『-許す。』に惹かれて借りてみた。

それがそれが、冒頭でも書いたとおり、上下巻545頁なんてあっという間に読みきれちゃうくらい面白くて読みやすかった!
確かに設定はファンタジー物の王道。
ある日突然、見ず知らずの土地に飛ばされて、主人公は戸惑いながらも無理やり物語が始まり、一人前に成長していく。
世界観や設定も難しくなく入り込みやすいと思う。
ただ、シリーズ物だから、この物語のように終わりのない旅になりそうで…(笑)
もちろん続編の予約も済ませましたが。

「そんなのおいらの勝手だ。おいらは陽子に信じてもらいたかった。だから信じてもらえりゃ嬉しい。信じてもらえなかったら寂しい。それはおいらの問題。おいらを信じるのも信じないのも陽子の勝手だ。おいらを信じて陽子は得をするかもしれねえし、損をするかもしれねえ。けどそれは陽子の問題だな」

ぜんぜん一行じゃないから「ワタシの一行」じゃないけど、一番心に響いたところ。
陽子に「もうわたしなんかに、構わなければいいのに」と言われた楽俊のセリフ。
カッコつけてるだけのセリフにも聞こえるかもしれないけど、他者との関わりのちょうどいい距離・あるべき距離感を見事に言い表している一文だと思う。

月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)
(2012/06/27)
小野 不由美

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月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)
(2012/06/27)
小野 不由美

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