2014年2月4日火曜日

月の影 影の海 十二国記

上下巻を二日で読みきっちゃうくらい面白くてハマった、異世界ファンタジー物。
正直、タイトルと表紙の絵から違和感を感じていた。
なんちゅうか子ども向け?みたいな印象。
子ども向けファンタジーなのかなって。
そんな高を括りながら、新潮社の「ワタシの一行」での『-許す。』に惹かれて借りてみた。

それがそれが、冒頭でも書いたとおり、上下巻545頁なんてあっという間に読みきれちゃうくらい面白くて読みやすかった!
確かに設定はファンタジー物の王道。
ある日突然、見ず知らずの土地に飛ばされて、主人公は戸惑いながらも無理やり物語が始まり、一人前に成長していく。
世界観や設定も難しくなく入り込みやすいと思う。
ただ、シリーズ物だから、この物語のように終わりのない旅になりそうで…(笑)
もちろん続編の予約も済ませましたが。

「そんなのおいらの勝手だ。おいらは陽子に信じてもらいたかった。だから信じてもらえりゃ嬉しい。信じてもらえなかったら寂しい。それはおいらの問題。おいらを信じるのも信じないのも陽子の勝手だ。おいらを信じて陽子は得をするかもしれねえし、損をするかもしれねえ。けどそれは陽子の問題だな」

ぜんぜん一行じゃないから「ワタシの一行」じゃないけど、一番心に響いたところ。
陽子に「もうわたしなんかに、構わなければいいのに」と言われた楽俊のセリフ。
カッコつけてるだけのセリフにも聞こえるかもしれないけど、他者との関わりのちょうどいい距離・あるべき距離感を見事に言い表している一文だと思う。

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小野 不由美

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