2014年8月26日火曜日

獣の奏者 Ⅰ闘蛇編 ・ Ⅱ王獣編

読み出したら止まらなかった!スゴい!面白い!
2014年に「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの獣の奏者
小野不由美さんの十二国記に続き、大人も楽しめるファンタジーの名作を。

この本を読もうと思ったきっかけは、国際アンデルセン賞って事やNHKでのアニメ化の知名度もあるけど、正直に言うと表紙の美しさに目を奪われたから。
要するにジャケ買いです!(笑)

肝心の中身はと言うと…冒頭で書いたとおり、面白くて止まらなかったんです!
天使や魔法が出てくるようなファンタジーではなく、闘蛇の臭いや王獣の毛並みの美しさが肌で感じられる、異世界ファンタジーだけど目の前に広がるリアルさに、没入感がハンパない!

続きのⅢ探求編とⅣ完結編も購入して読みふけてます。
んで、読み終わったら漫画版やアニメ版にも手を伸ばしちゃうだろうなぁってくらいハマりました!
これはオススメです!

2014年8月21日木曜日

晴天の迷いクジラ

死にたいと思っている3人が、死ぬ前に、湾に迷い込んだクジラを見に行く。
裏表紙のあらすじにこう書いてあったけど、正直ピンと来なかった。
ただ読了後、この本の内容を教えてと言われれば、こう答えるしか無い。

泣き所はないが、心がギュッと鷲掴みにされる切なさが全体を漂っている。
それでいて、読み終わった後の心が軽くなる感じが心地よい。
「ただ生きているだけでいい」
その言葉の意味を知るための3人の旅。
とても素晴らしい本でした。

「死ぬなよ」

晴天の迷いクジラ (新潮文庫)晴天の迷いクジラ (新潮文庫)
(2014/06/27)
窪 美澄

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2014年8月11日月曜日

下町ロケット

これは素晴らしく面白かった!
一人で読んでたら泣いてた!
後半のトノのセリフには感動しっぱなし!完全にトノのファンです!
隣の友人に気付かれないようコッソリと、喉をせり上がり鼻をツーンとさせるあの刺激に耐えながら読み進めました!

読み物として良さは勿論ですが、今の自分の仕事や趣味、大袈裟に言うなら生き方を見つめ直させられ、そしてまた今日から自分の足で一歩づつ進んで行こうと勇気づけられる傑作でした。
第145回直木賞受賞の「下町ロケット」オススメです!

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)
(2013/12/21)
池井戸 潤

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2014年8月5日火曜日

カラスの親指

続けざまに道尾秀介さんの作品を。その2
これまた面白かった!!

詐欺師を生業とする主人公の周りで起きる、複雑に絡み合った人間模様。
最後に絡み合った糸が解け、一本の筋となり、読んでいるものを最大のペテンにかける。
読んでる最中はモヤモヤと雲がかかったような心が、読み終わるとスッキリ晴れ晴れ。
ミステリでもないけど、このトリック(マジック?)は気持よく面白かった。
どんな結末かは読み終わってからのお楽しみ!
オススメです!

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
(2011/07/15)
道尾 秀介

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