「告白」と同じような構成で作られているため、どうしても比べてみてしまう。
内容は「告白」よりもグロテスクで、嫌悪感満点のストーリー。
ただ、グロテスク・嫌悪感で言うと沼田まほかるさんの方が根源に美しさや儚さがあって好きかなと。
この作品は救いがないと言うか、後味の悪さだけが残ってしまっている感じ。
単純に好みの問題だとは思いますが。
読み始めたら数時間で読み終えてしまうくらい読みやすかったし、次の展開が気になる仕組みに翻弄されたり(「告白」を読んだことがある方なら分かると思います。あの仕組み)、伏線の回収も納得ができるし面白いとは思うのですが、リアリティの薄さがどうしても話に入り込み辛かった。
日常に潜む狂気と言うよりは、非日常っぽさが際立って入り込めなかった。
ただ、WOWOWでドラマ化されているようなので、これは観てみたい。
このストーリーがどのように映像化されているのかは凄く興味がわく。
きっと救いのない後味悪いドラマなんだろうけど(笑)
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