2013年11月26日火曜日

塩の街

有川浩のデビュー作で「自衛隊三部作」の一つ。
面白いのは面白いんだけど、有川浩の書く軍事系の集大成でもある図書館戦争を先に読んでしまっているので、物足りないっていうのが素直な感想。
お得意の純朴系少女と不器用な男の恋愛はデビュー作から全開なんです。
三部作ともこのノリで突っ走るのであれば「空の中」「海の底」と読むのを躊躇しちゃうなぁ。
三部作とも関連がないらしいけど、他の方のレビューをみて慎重に。
長編ラノベって言われてるらしいけど、褒め言葉とは思えないしな。
面白いのは面白いんだけど…。

塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)
(2010/01/23)
有川 浩

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2013年11月21日木曜日

ラッシュライフ

伊坂幸太郎の二作目に当たる「ラッシュライフ」。

「一枚の壮大な騙し絵」が繋がる瞬間が気持ちいい!
群像劇が繋がり、エッシャーの騙し絵のように繋がっていく。
その課程にハラハラさせられ、何度も読み戻りながらも飽きずに読了。

伊坂作品の映画版は「重力ピエロ」しか観てないから、この「ラッシュライフ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」の映画版も探して観てみよう。
この壮大な騙し絵が、映画でどんな風に表現されるのか。
それを楽しみに。

ラッシュライフ (新潮文庫)ラッシュライフ (新潮文庫)
(2005/04)
伊坂 幸太郎

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2013年11月16日土曜日

鹿男あをによし

万城目ワールド全開!
今回の万城目ワールドの舞台は奈良。
鹿に話しかけられた男の、世界を救う珍道中。

張り巡らされた伏線と、見事なまでのその回収が気持ちいい。
他の作品もそうなんだけど、絶対にありえない話なのに、きっとどこかに潜んでいそうなファンタジーが面白くて仕方がない。
巾着頭のオニも、しゃべる鹿も、大阪城の地下も、きっとどこかで存在しているはず!

鴨川ホルモーの京都、鹿男あをによしの奈良、プリンセス・トヨトミの大阪と、関西三部作を読み終わったいま、滋賀県を舞台にした「偉大なる、しゅららぼん」が気になるところだけど、鹿男がパパになった「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」も気になる!
秋の夜長、読書の秋。
寝不足解消は程遠い。

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
(2010/04)
万城目 学

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2013年11月10日日曜日

ホルモー六景

先日読了した鴨川ホルモーの後日譚。そして恋愛物。
あのホルモーと恋愛がどうミックスされるのか不安な気持ちで読み始めたんだけど、浮世離れしたホルモーとフワフワと初々しい恋愛話が心地よく、恋のし始めにある自分の目に映る世界が一変する感じが、別世界の象徴でもあるホルモーと上手く調和が取れていた。
全六景どれも面白い話だった。

ただ、もっと京大青竜会のメンバー(特に安倍と凡ちゃんの後日譚)が出てくると期待してた分、少し肩透かしを喰らった気分にも。
あと個人的には、相変わらず短篇集が苦手で話に入り込めない。

色々な所に伏線が張り巡らされていて、それが見事に伏線回収されている所は圧巻ですごく楽しめた。
あの裏であーゆーふうになってたんだ…。
あの時あんな事があったのね…。
なんて読めるのが面白く幸せな気分になった。
当たり前だけど、鴨川ホルモーが前提となった作品なので、ぜひ前作を読んだら読んでみてください。

ホルモー六景 (角川文庫)ホルモー六景 (角川文庫)
(2010/11/25)
万城目 学

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2013年11月6日水曜日

ゴールデンスランバー

久しぶりの伊坂作品。
おもしろかったぁ~♪
何回も読み直したい作品。
映画版も観てみたいな。
てか、映画版調べたら堺雅人と香川照之、そう、半沢直樹と大和田常務が出てるじゃない。
うん、これは面白そう。

首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の悲しい逃走劇。
最後まで目が離せなかった。
名作です!

ゴールデンスランバー (新潮文庫)ゴールデンスランバー (新潮文庫)
(2010/11/26)
伊坂 幸太郎

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