2013年11月10日日曜日

ホルモー六景

先日読了した鴨川ホルモーの後日譚。そして恋愛物。
あのホルモーと恋愛がどうミックスされるのか不安な気持ちで読み始めたんだけど、浮世離れしたホルモーとフワフワと初々しい恋愛話が心地よく、恋のし始めにある自分の目に映る世界が一変する感じが、別世界の象徴でもあるホルモーと上手く調和が取れていた。
全六景どれも面白い話だった。

ただ、もっと京大青竜会のメンバー(特に安倍と凡ちゃんの後日譚)が出てくると期待してた分、少し肩透かしを喰らった気分にも。
あと個人的には、相変わらず短篇集が苦手で話に入り込めない。

色々な所に伏線が張り巡らされていて、それが見事に伏線回収されている所は圧巻ですごく楽しめた。
あの裏であーゆーふうになってたんだ…。
あの時あんな事があったのね…。
なんて読めるのが面白く幸せな気分になった。
当たり前だけど、鴨川ホルモーが前提となった作品なので、ぜひ前作を読んだら読んでみてください。

ホルモー六景 (角川文庫)ホルモー六景 (角川文庫)
(2010/11/25)
万城目 学

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