家で読んでてよかった。ってくらい止まらなかった。危ない危ない。
第一部では、この著者は動物が心底嫌いなんだろうなぁと思わせる記述が多く、猫を飼ってる者としては腹がたって仕方がなかった。人間の醜さが際立っていて、よっぽど読むのを諦めようかなと思うくらい。
ただ、第二部まで読み進めている内に、著者の猫に対する細かな描写や愛情が随所で感じ取ることができて、何と言うか安心した。
しかし問題は第三部。
老人と老猫の愛情深い掛け合いと、生と死の葛藤に終始心がギュッと締め付けられる。モンの尻尾が返事する度に涙が止まらなかった。
沼田まほかるさんの独特な表現の仕方が新鮮で心に刺さる、とても素敵な小説でした。
猫鳴り (双葉文庫) (2010/09/16) 沼田 まほかる 商品詳細を見る |
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