2013年4月30日火曜日

アミダサマ

またしても図書館で見つけて。

終盤直前までは凄く引き込まれる面白いストーリーだった。
ただ、最後がすこし強引に感じてしまい、物足りない終わり方だったってのが正直な感想。
ホントに終盤直前までは面白かったので勿体無いと言うか何と言うか。

あと、これは自分の無学のせいですが、仏教用語や漢字が難しすぎて読めなかったorz
何となくのニュアンスで読んでた部分もあり、自分に残念。

アミダサマ (新潮文庫)アミダサマ (新潮文庫)
(2011/11/28)
沼田 まほかる

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2013年4月18日木曜日

ジェノサイド

素晴らしかった。

最初から最後まで、手に汗握る目の離せない展開。
凄く面白い映画を観てるようだった。
薬学や病理学やらめちゃくちゃ難しい言葉が出てくるけど、物語を読み進めていく上での最低限の説明がわかりやすく、取り残されることはなく楽しんで読めた。

良い作品に出会えて感謝です。

ジェノサイドジェノサイド
(2011/03/30)
高野 和明

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2013年4月14日日曜日

九月が永遠に続けば

昨日図書館で偶然見つけて一気に読了。面白かった。

これがデビュー作、改めてこの著者の"登場人物の印象操作"はスゴいと感じた。
今作の服部にしろ『彼女がその名を知らない鳥たち』の陣治にしろ、不快感の塊のような記述で読者から徹底的に毛嫌いさせるのだけど、最終的な印象や評価は全く違うものに変わっている。

オチの弱さが少し残念だけど、相変わらずの残酷な描写も健在で、登場人物の誰にも共感できない嫌な気持ちにされながらも、最後まで一気読みしてしまう不思議な魅力。
後の作品の方が好きですが「印象操作・残酷描写」の原点を知れて良かった。

九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)
(2008/01/29)
沼田 まほかる

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2013年4月11日木曜日

イムリ 13 (ビームコミックス)

さあさあ13巻。

ついに明らかになった道具の歌の秘密。
長かった…。やっと大きな謎の一片が明らかに。
ただ、それはそれで複雑化する一方なので、道具の一覧とかそんな表を14巻に付けてもらえませんかね?乱丈先生お願いします(笑)

生首飛び交う13巻。
悲劇の連鎖と絶望感。(別に韻を踏んだわけではない)

早く終わりが見たいけど、終わってほしくない漫画。
デュルクの幸せを祈って次巻を待ちます。

イムリ 13 (ビームコミックス)イムリ 13 (ビームコミックス)
(2013/03/25)
三宅乱丈

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2013年4月7日日曜日

彼女がその名を知らない鳥たち

めちゃくちゃ引きこまれた。
今まで読んだ作家さんとは一味も二味も違う独特の表現の仕方。
心の奥底に不快感を無理やりねじ込まれる感じ。
濃縮された人間の醜さ満載。軽く人間不信。
それでいて最後の「愛」の美しさ。

解説に書いてあった「これを恋と呼ぶのなら、私はまだ恋を知らない」
確かにその通りだと思った。

とても面白い長編ミステリーでした。
もう少し沼田まほかるさんの作品を読んでみよう。

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
(2009/10)
沼田 まほかる

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2013年4月2日火曜日

猫鳴り

読み始めたら止まらなくて、しかも最後は涙が止まらなかった。
家で読んでてよかった。ってくらい止まらなかった。危ない危ない。

第一部では、この著者は動物が心底嫌いなんだろうなぁと思わせる記述が多く、猫を飼ってる者としては腹がたって仕方がなかった。人間の醜さが際立っていて、よっぽど読むのを諦めようかなと思うくらい。
ただ、第二部まで読み進めている内に、著者の猫に対する細かな描写や愛情が随所で感じ取ることができて、何と言うか安心した。
しかし問題は第三部。
老人と老猫の愛情深い掛け合いと、生と死の葛藤に終始心がギュッと締め付けられる。モンの尻尾が返事する度に涙が止まらなかった。

沼田まほかるさんの独特な表現の仕方が新鮮で心に刺さる、とても素敵な小説でした。

猫鳴り (双葉文庫)猫鳴り (双葉文庫)
(2010/09/16)
沼田 まほかる

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