2013年4月7日日曜日

彼女がその名を知らない鳥たち

めちゃくちゃ引きこまれた。
今まで読んだ作家さんとは一味も二味も違う独特の表現の仕方。
心の奥底に不快感を無理やりねじ込まれる感じ。
濃縮された人間の醜さ満載。軽く人間不信。
それでいて最後の「愛」の美しさ。

解説に書いてあった「これを恋と呼ぶのなら、私はまだ恋を知らない」
確かにその通りだと思った。

とても面白い長編ミステリーでした。
もう少し沼田まほかるさんの作品を読んでみよう。

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
(2009/10)
沼田 まほかる

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2013年4月2日火曜日

猫鳴り

読み始めたら止まらなくて、しかも最後は涙が止まらなかった。
家で読んでてよかった。ってくらい止まらなかった。危ない危ない。

第一部では、この著者は動物が心底嫌いなんだろうなぁと思わせる記述が多く、猫を飼ってる者としては腹がたって仕方がなかった。人間の醜さが際立っていて、よっぽど読むのを諦めようかなと思うくらい。
ただ、第二部まで読み進めている内に、著者の猫に対する細かな描写や愛情が随所で感じ取ることができて、何と言うか安心した。
しかし問題は第三部。
老人と老猫の愛情深い掛け合いと、生と死の葛藤に終始心がギュッと締め付けられる。モンの尻尾が返事する度に涙が止まらなかった。

沼田まほかるさんの独特な表現の仕方が新鮮で心に刺さる、とても素敵な小説でした。

猫鳴り (双葉文庫)猫鳴り (双葉文庫)
(2010/09/16)
沼田 まほかる

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