2014年7月28日月曜日

背の眼

続けざまに道尾秀介さんの作品を。
しかも夏ですし、久しぶりにホラー物を。

と言っても怖いのは上巻までで、下巻からはミステリ色が強くなる。
出だしの怖さとトリックのあっけなさから、ホラーとミステリのどっち付かずで物足りなさを感じるが、登場人物が魅力的で伏線回収も気持よく、あっという間の読了でした。
登場人物たちのその後が気になるから続編にも興味が…と言いつつ、誉田哲也さんの「姫川シリーズ」も手付かずですが。

そんなこんなで第5回ホラーサスペンス大賞特別賞「背の眼」
なかなか良かったですよ!

背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2007/10)
道尾 秀介

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背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2007/10)
道尾 秀介

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2014年7月22日火曜日

龍神の雨

去年から読みたかった、初めての道尾秀介さん作品を読了。

暗い展開の中にもわずかな光が差し込み、家族とは何かを考えさせられるミステリ。これは面白い!
いい作品に出会った時に毎回思うけど、もっと早く読んでおけばよかった!
まだ道尾秀介作品が積んであるので楽しみ!

龍神の雨 (新潮文庫)龍神の雨 (新潮文庫)
(2012/01/28)
道尾 秀介

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2014年7月7日月曜日

左岸

先日の右岸の対を成す物語。

この左岸は尻軽アバズレ女の物語。
その尻軽アバズレ具合にまったく共感できなくて読み進められず、これは休み休み読んでたらいつまで経っても読み終われないぞと危機感を抱きつつも、なかなか本に向き合えない。
そんな読む苦しみを味わいながらなんとか読了。

めちゃくちゃ胸糞悪い女だけど、最後にひとりぼっちになる時には「ざまぁみろ!」という感情よりも寂しさや哀愁を感じ、文章力に引っ張られ嫌々ながらも物語に入り込めてたのかなぁと、ちょっと不思議な感覚だった。

超長編を一気に読める読書力があれば、と思う今日この頃でした。

左岸 上 (集英社文庫)左岸 上 (集英社文庫)
(2012/02/17)
江國 香織

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左岸 下 (集英社文庫)左岸 下 (集英社文庫)
(2012/02/17)
江國 香織

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