2014年4月22日火曜日

天地明察

2010年本屋大賞の、冲方丁さんの『天地明察』。

学生時代に歴史をちゃんと勉強してなかったからか苦手意識を持っていたこともあって、よくよく考えれば時代小説ってほとんど読んだことなかったな。
もちろん他もちゃんと勉強してないですけど。
ただ、そんな苦手意識が吹っ飛ぶくらい読みやすくて面白かった!
確かに時代背景とかを理解した上で読めばもっと深く潜れるんだと思いますが、そうでなくても楽しめた!
天体観測の大掛かりな装置とかも想像しにくい物でしたが、本質はそこじゃないのでそれほど深く考える必要もなく、算術やら碁やらの専門用語や難しい言葉が並んでいますが、思いのほかスイスイ読み進められます。
この辺が本屋大賞たる所以でしょうか。ホントに読みやすい。
解説の養老孟司さんの言うとおり、サラッとしているのがいい!

今の時代を生きる自分には想像もできないほどの、昔の人の努力や苦労。
精一杯生きないと生きていけない時代の強さに、惹かれ憧れる。
そして、志半ばで死んでいく同志達の思いが交わる場面で涙が溢れる。
こんな生き方って憧れるな。
大変だろうけど楽しそうだな。
恵まれた時代に生まれ、ぬるま湯で育って、そんな自分へのスパイスには丁度よかったです。

天地明察 上 (角川文庫)天地明察 上 (角川文庫)
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冲方 丁

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